英語は万能ではない(負け惜しみ)
メインテーマがバイオリン始めましたのブログなんだけど、
そんなにネタもなし、ブログ村の50代女性にも参加してるので、日常のあれこれも書こうかなと。
引っ越してまもない頃、打ち合わせの帰りにバス待ってたんですよ。
そこそこ緊迫感持って。
「急ぎの仕事あるからメール読んだら折りtelよろ」ってメールが入ってた。
内容はサーバーにアップされてる。iPadじゃ読めません。
中途半端に田舎なので20分に1本。バス使わず歩いて帰ったら20分。
バス待つよね。メタボとしては。
そんな時、バスに乗ろうとしているところにカタコトの英語で声かけられた。
「このバス、S大に行きますか?」的な。多分そう言ってたと思う。
留学生っぽいあなたが、なぜよりによって私に?
同性だからなの? お母さんに似てた?
とにかくなぜ英語はいつも下駄履かせてもらってた私を選んだ。
乗り場は同じなんだけど、そこから出てるバスの行き先が5つ位あって
途中のU便局前バス停までは全部同じルートで、そこからバラバラに別れていく。
私が乗るバス以外に「S大行き」というバスもここから出てる。
日本語と身振り手振りとテレパシー全力で、乗っちゃダメアピール。
(こういう時って、なんで地名を外国語訛りで言っちゃうんだろう。私だけか)
たぶん必死が伝わったんだろう、彼女はバスに乗らなかった。
乗らずに乗車の列から外れるのが見えた。
……はずなんだけど、なぜか乗ってる。乗ってるよ!?
うわ、おばちゃんのことやっぱり信用できなかった?
どうしよう発車しちゃったよ!
慌ててiPhoneのアプリでS大行きのバスを検索する。
よし!途中のU便局前バス停で一旦降りて、次の次のバスがS大行きだ。
ごめんなさいよちょいとごめんなさいよと人をかき分け、それを伝えに。
えっと……なんて言えばいいんだ……。
ポケトークプリーズ。
そろそろU便局前バス停に着く。
ここで降りなきゃ取り返しがつかない。なんとか降ろさなきゃ。
周りの乗客には伝わっているようだけど。
そこでどうしても私の頭の中に浮かんでくる言葉が
「Get out!」
バス停に着いたら言ってみようか。
いやいやいやこれ言っちゃだめでしょ。
探せど探せど私の語彙はからっぽ。
ウォーキング・デッドとかそんなんばっかり見てないで、もうちょっと上品な海外ドラマ見てれば良かったよ。
私の必死が周りの乗客にも伝わったのか、みんなヘルプしてくれようとするんだけど、しょせん私が10人いても伝わるわけがない。
運転手さんのイライラが伝わってくる(気がする)。
「S大行かないよ」「降りたほうがいいよ」「乗り換えできるよ」
もちろん全員日本語とカタコト英語。
その時、流暢な英語が後ろから聞こえてきた。
若い紳士が現れた!
若い紳士の英語攻撃!
留学生はひるんだ!
若い紳士は畳み掛ける!
留学生、降りない!
バスは発車した。
その後、次のバス停で留学生と紳士と私は降りた。
留学生はようやく納得したらしい。留学生の英語もカタコト。
親切な紳士はバス停一つ歩いて戻り留学生を次のバスに乗せるようだ。
親切。紳士超親切。息子になってほしいけどあっしゃ道を急ぎますんで。
私は平謝りで紳士に手を合わせながら、さっそうと家に帰った。
親切さんの多いこの街万歳。