ラ・フォル・ジュルネ 2019
いつものGWは帰省しないといけないので参加できないラフォルジュルネ。
今年は行けそうなのでチケット買ってみようかな、どれを買うかなと迷ってたら、完全に出遅れました。小さいホールのチケットは早くなくなるのね。
で、買ったのがマーラーの「巨人」と
ショパンの「ピアノ協奏曲1番」。
なんじゃこりゃの「巨人」
席取りに出遅れたんですよ。迷った挙句買った席が、いろんな本に買うなと書かれていた最前列。パンプレット投げたらビオラか指揮者に当たりそうな距離。オーロラビジョンは真横から見るので、画面は見えず、光だけが目の端に写ってチラチラ邪魔。
ところがオケの人たちが入ってきたら、もう舞台に釘付けですよ。
まずみんな燕尾服をちょっと跳ね上げて座るところから準備の緊張感がたまらない。目の前。コンマスは美人でバイオリンは軽やか。コントラバスは5台もあって、重低音が響いてくる(引いてる人もけっこうな貫禄)。
CDでしか聴いたことがない曲を目の前で聴いて見るのがあんなに楽しいとは。
バイオリンっていろんな弾き方してるのねとか、そこで切り込んできた音はビオラだったのか!とか、全力の弦に負けないピッコロの存在感!
バイオリンはピアニッッッッッッッシモって感じの音を途切れなく弓引いてるの見て、魔法かと思った。どこで弓を返してるのか判らない。あれ、どうやってるの? バイオリン習う前は全然気にしなかったけど、ほんとにあれ、どうやってるの?
ピチカートで2音くらい弾いた後、もう長い音を弾いてるのも、どうやってるの?
ちょっと気をぬくとバイオリンの挙動に釘付けになるんだけど、「巨人」も面白かった。CDはだいたい仕事しながらとか電車乗りながらとか、いい加減な聴き方してほんとごめんなさいだ。真剣に聞いたら目から鱗。
1楽章でひとしきり盛り上がって、指揮の人が汗を拭く。
2楽章で楽しくなって、またちょっと一息。
3楽章でどーんと重々しくなったなと思ったら(私は3楽章好き)
そのまま4楽章に突入して椅子から飛び上がりそうになった。
4楽章のカッコよさったらない。なんてドラマチック!
次から次から押し寄せてくる感じ。映画だったらすごいスペクタクル。ここで星と星がぶつかって絶対ヒロインピンチになるよね、ヒーローくるよね、3回くらい「あっ」てどんでん返しがあって、最後の最後に銀河が誕生するよねって(すみません、私の妄想です)
ああ楽しかった!
「ショパン」はピアノの人が素敵だった
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
大ポロネーズは知ってる曲じゃなかったんで頑張りましたw。一生懸命聴いたんだけど、ピアニストの人が綺麗な弾き方するなぁとかピアノが綺麗に聞こえるなぁとしか。
(今度は最前列じゃないけどピアノの蓋の真ん前だったのです)
予習していけばよかったよ。
ピアノコンチェルトの方は、一時期好きで何枚もCD聴いてたんだけど、私の好きなタイプの演奏でよかった。
小さい(失礼。指揮の人が長身だった?)スキンヘッドの人で、もちろん見た目と演奏は違うんだけど、目から入る情報も大事よねぇ。例えば燕尾服の人とスーツの人では、最初に椅子に座った印象が違う。私なんて演奏についていい悪いはよく判らないので、完全に好きか嫌いか。だからどうしても最初の印象をひきずってしまします。
でもこの人は逆だった。表情からね、全身の動きからもね、何か伝わってくる。なんだろうこの感じ。押し付けがましくなく、入り込んでくるような。演奏はノーブルな感じ?端正な感じ?でした。
知識がないのでうまく判らないけど、いいコンサートでした。
ああ、わたしのGWは終わってしまいました。楽しかったなぁ。
夫と食べた会場屋台のピザも美味しかった。
ちょっと早いけど、今日から仕事します。
もちろんバイオリンの練習もね。