バイオリンを装備した。MPが5回復した。

趣味のお道具箱に入れっぱなしだった譜面台と一緒に取り出しました。

舅が亡くなりました

午前中、夫に電話がかかってきた。

ずいぶん深刻そうに話し込んでいる。

訊けば夫の「お父さん」が亡くなったと言う。

亡くなったのは先月初旬のこと。

 

夫の両親は、夫が物心つく前に離婚し、

3年前に姑が亡くなった時に初めて電話で話したくらい疎遠だったらしい。

(私には「舅」になるんだけど、さっきまで名前も知らなかった)

その後、私たちは引越しをし、夫が連絡していなかったため、

遺族の方からなかなか連絡が取れなかったようだ。

 

電話のあとポストをのぞいてみたら、手紙が旧住所から転送されて届いていた。

連絡が遅くなったお詫びと、舅が亡くなった時のこと、

献体」をされたため葬儀は来年以降になるということ、

相続関係の手続きが必要(私の夫以外に子供がいない)なので、

一度会いたいということが、

淡々と手紙のお手本のような美しい筆文字と文章で綴られていた。

再婚された奥様は、とてもきちんとした人のようだ。

 

あれほど「引っ越しましたってお父さんに連絡しときなよ」って言ってたのに。

 

そう言う私は、つい数年前まで、父とほぼ絶縁状態だった。

大ゲンカの末、10年以上、電話すらかけていなかった。

その私に夫は「連絡とった方がいいよ」と言い続けてくれていた。

ここ最近は、こちらから連絡して、今では何事もなかったように行き来している。

父はすっかり歳をとった。

私は大人になった。

 

「孫の顔、見せてあげることもできたのになぁ」

と夫がぽつりと言った。

姑が亡くなった時、私は仕事は適当にこなして、

もっとお見舞いに行けばよかったと後悔したの思い出した。

 

この歳になると、すこしずつ縁のある人が亡くなっていく。

私の両親は、熟年離婚してバラバラだけど、それぞれなんとか生活してる。

年1回しか帰省もできないけど、なるべく電話して

後悔しないようにしなくちゃと思った。